日々徒然

主に書評を書きます

自分の機嫌の取り方 ルールから外れてみる

私のリフレッシュ方法の一つに、自分が作ったルールから外れてみるというものがあります。

コンビニでものを買う時必要最低限に抑えていたとしたら、一つ二つ無駄なものを買ってみるとか。

コンビニで1000円分好きなものを買ってみるというのもワクワクします。

そういった、普段の自分ならやらないようなある種不合理なことをやってみると、とても楽しいし発散にもなります。

 

あと、ちょっとした時の一歩が踏み出しやすくなる気がします。

例えば店員さんに話しかけてみたくなったり、ずっと気になっていたお店にフラっと立ち寄りたくなったり、ひとを褒めてみたり。

傍から見たら何気ないことで全然構いません。

勝手に自分を縛っていたボーダーをヒョイっと飛び越えてみる。

いやほんとに、何か脳内麻薬が出てるんじゃないかってくらいの効果があります。

 

コツは、自分らしくないことをやってみる。

自分らしさがわからなくなった時、案外その外側に答えがあるのかもしれません。

悩み続けてしまう人へ 忘れっぽいは良いこと 【忘却の整理学】【書評】

忘却は、あなたの悩みを解決してくれる。

そんな話を信じますか?

ここでは外山滋比古さんの著書「忘却の整理学」をもとに、忘却の効用についてまとめました。

 

忘却することの効用

脳内のゴミ出し

朝起きると、もしくは昼寝から目が覚めると頭がスッキリして仕事がはかどる。

そんな経験、みなさんもありませんか?

これには、人間の脳に備わった機能である「忘却」が関わっているのです。

 

我々は日々、知識を記憶し忘却しと繰り返しています。

忘却時行われているのは、必要な記憶と不必要な記憶を選択し、脳内を整理すること。

忘却によって整理され、きれいになった頭で新しい知識、情報などを取り入れる、それで記憶が働くのである。混乱し、不要なものでいっぱいになった頭では記憶は十分にその能力を発揮することが難しい。(p16より抜粋)

【脳内におけるゴミ出しのプロセス】

忘却

脳が整理される

余白が十分に生まれる

記憶が働く

つまり、忘却は知識を整理し新しい記憶や思考を手助けしてくれる働きを持っているのです。

「忘れる」は個性へとつながる

私達は記憶と忘却を繰り返す中で、意識的にも無意識的にも情報の選択を繰り返しています。

重要な仕事の予定を覚えておこうと意識するあまり、公共料金の支払いが遅れてしまったりプライベートの約束をすっぽかす、なんてことありませんか?

逆も当然有りえると思います。

では、そのような選択が行われるのはなぜでしょうか。

 

鍵を握るのは、「本人にとって重要かどうか」です。

取捨の判断は、その人間の、深層化している価値観、好悪、利害、快不快などの作り上げているネットワークを通すことで暗々裡(ひそかに)に行われる。きわめて個人的、個性的で、忘れ方は人によってみな違う。(p17より抜粋)

つまり、何を忘却するかという選択には個人差があるということです。

 

この忘却を繰り返していくと、やがて個性へと昇華していきます。

知識の記憶のみによって、個性を育むことはできない。…忘却はひとりひとり独自の忘れ方をする点で、個性的である。没個性的な知識を習得することを通じて個性が生まれるのは、つまり忘却の作用によるのである。(p18より抜粋)

【忘却が個性を育むメカニズム】

知識を記憶する…没個性

⇅    

忘却する…個性的

選択された知識の積み重ね=その人の個性

人間がポジティブに生きられる理由

私達には成功体験を記憶することでどんどん挑戦しようという、ポジティブな側面があります。

一方で失敗体験に意識を向けすぎると、挑戦する意欲が失われたり「自分はもうダメなんだ」と思い込んでしまい、ネガティブになってしまいます。

 

ところで、周りを見渡してみるとどんどん新しいことに挑戦していて失敗してもめげないようなハングリー精神旺盛な人っていませんか。

実は私達がポジティブになれるのは、忘却による作用が関係してるのです。

 

どういうことか。

忘却によって頭が整理され、記憶が働くことは説明しました。

私達は、忘却のときに失敗体験を排除し、成功体験の方に記憶を働かせていることがわかったのです。

(頭は)成功したところだけを記憶し、失敗したことは、その都度、頭から消えて残らないようにする。成功だけを記憶に残して次のトライをする。…いくつもの段階、局面において《成功を記憶、失敗を亡失》を重ねていると、全体としてうまくできるようになる。(p30)

【脳内におけるゴミ出しのプロセス 《成功の記憶/失敗の亡失》】

忘却=失敗体験

脳が整理される

余白が十分に生まれる

記憶が働く=成功体験

ここで注目してほしいのが、《成功を記憶》するためには《失敗を亡失》する必要があるということ。

記憶と忘却は正反対の関係に見えて、じつはお互いの能力を補い合う相補的な関係なのです。

 

終わりに

忘却の効用についてまとめました。

いかがでしたでしょうか。

「同じことについて四六時中悩んでいるのでは解決策は出てこない。一旦忘れて頭を空っぽにすると、突然妙案がひらめく時がある」

私が今までの経験則で見つけた、悩みへの対処法です。

その他にも紙に書き出すなどいろいろありますよね。

生きていると悩みはつきませんよね。

うまく付き合うための一助になれば幸いです。

【年収90万円でハッピーライフ】自分のものさしで一つ一つ測ってみる【書評】


「年収90万でハッピーライフ」

なんて素敵なタイトルなんだろう。

本屋さんで表紙を見つけたとき、そう思いました。

表紙のイラストも相まって「そんなに一生懸命生きなくても大丈夫だよ、気ままに行こう」みたいな雰囲気がバシバシ伝わってきて、思わず手に取りました。

一周読んだ感想は、「自分のものさしをしっかり持って、面倒くさがらず一つ一つ測ってみよう」といった印象でした。のんびり、マイペース、気楽に、でも行動はしたほうが良いよ、的な。

働くのに嫌気が差し、なんのプランもなく仕事を辞めた身としては大事にしたい「人生に対するマインド」を学べました。

忙しい日常を変えたい、一度立ち止まりたい、けど立ち止まり方がわからない。

そんな現状に効く指南書です。

 

目次

 

大事なのは、嫌いなことで死なないこと

進学、就職。

人生においてかなり重要な決断を迫られる場面です。

今まで好きなように生きてこられたのに、急に周りと競争させられる。

そんな鬼気迫る状況に、理不尽ともいえる強引さで巻き込まれるイベントですが、作者さんに言わせれば

進学とか就職とか、せなあかんことないですよ、ぜーんぜん。…やりたい仕事なんて探したらあかん。そんな高いとこに目標設定したら自分がしんどすぎる。仕事に求めるのは、出来ないことをしない、というくらいでいい。

(本文抜粋)

 

もちろん、頑張った結果好きな仕事に就ける、やりたかった勉強ができる、そういった志を持った上での成功体験にはとても価値があると思います。

しかし、嫌いなことをムリにやってまで周りと同じでなければならないのかというと、決してそんなことはありません。

好きな仕事、やりたいことを一生懸命探すよりも、嫌いなことをやらない方向で将来を考えてみる。

積極的な生き方ばかり称賛される昨今こそ、こんな考え方を取り入れてみると思わぬ発見があるかもしれません。

 

「ベストな生き方」の見つけ方

インターネットの拡まり、感染症の流行。

社会が目まぐるしく変化していく中で、働き方やライフスタイルが見直されています。

そのような中、取り沙汰されるのは「成功」とか「自分らしさ」。

けれど、多様な選択肢の中でこれらを探すのって目が回る作業ですよね。

とりあえず「成功者」と言われるような人たちの意見に流されてみるも、どれも心からピンとくるものがない。

そんなときに効く言葉がこちら。

外側に開拓していくのではなくて、内側に進んでいくのが意外と根本的な解決の糸口になります。自分が本当は何が好きなのか、どういう暮らしを幸せと思えるのか。…イヤになるほど(自分と)向き合って自分を掘り下げていくんです。

…何がベストかっていう考え方からも、できるだけ離れていったほうがラクです。がむしゃらに働こうが、ゆっくり生きようが、その人が好きでそういう生き方をしているなら、ライフスタイルに優劣とか特にないと思うし。(本文抜粋)

 

それがベストかどうかなんて、周りに説明しなきゃいけないものでもありません。

「生き方」というのはこれまで自身がしてきた選択を積み上げてきたものですから。

そもそも人生における「成功」は周囲からの評価であって、自分からはあまり言いません。

「自分らしさ」だって、他人が知っているわけありませんよね。

周囲の評価軸ではなく、自分の評価軸を使って考える。

多様な選択肢に触れられる昨今だからこそ、心得ておきたいマインドです。

 

「夢」や「目標」と向き合うのに疲れたら

人と話すとき、必ず出てくる話題が「将来どうするの?」です。

そこではっきり答えられるか否かで自分への印象がガラリと変わる…なんてことはありませんが、私にとってこれはかなり重圧のかかる質問でした。

学校教育でもそうですが、「夢」や「目標」を持っているのが正しい、みたいな風潮ありませんか?

未来への予測が立てづらく、働き方の多様化しているこの時代に同じような思いを抱える人も多いと思います。

それに対し、著者様はこのように考えています。

30年生きてみてわかったことは、人間が頭で思いつくことなんて、結局はたいしたことないってことなんです。未来なんてイヤでもやってきちゃうんだから、目標とか立てずに適度にほっとくっていうのも、ひとつの手じゃないかなあ。

…興味のあることをいろいろやってみて、万が一結果がついてきてなくても、あのとき自分のしたいことができた、って言いうだけで、今日も元気だご飯がウマい!

 

この考え、実は古代中国で栄えた「諸子百家」という思想のひとつ、老荘思想の中にも出てきます。

老荘思想では、水のように柔軟に生きることを推奨しています。

川は地形に応じて形を変えながら、下へ下へと流れていきますよね。

それと同様に、柔軟に変化しながら時代の流れに任せて放っておく、というのもひとつの解決策なのかもしれません。

ちなみに私の目標は「明日の自分に幻滅されないこと」です。

 

老荘思想について詳しく知りたい方は、こちらの動画もオススメ⬇

www.youtube.com

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

この本は著者様の隠居生活を通して書かれたものです。

隠居生活というのは、いわば社会における地位を放棄するような生活。

このような選択に、不安を覚えるような人や嫌悪感を抱く方もいらっしゃると思います。

ただ一方で、そういった社会における地位を探求しすぎて疲れてしまった、という方もいらっしゃると思います。

この本は、そういった人生一休み中といった方にぜひ読んでいただきたい一冊です。

私自身、周りにおいていかれないことや将来のリスクばかり考えて生きてきたなと気付かされました。

普段気になって仕方がなかったことも、手放すことでかわりの大切なことに気づけるかもしれません。

【豊島】【直島】豊かな自然に囲まれて、一生に一度のアート体験【旅行】

直島宮之浦港 屋外作品 草間彌生作:「赤かぼちゃ」

瀬戸内の雄大な海に浮かぶ、緑豊かな島々。

そんな大自然に囲まれて、特別なアート体験をしてみませんか。

今回は豊島・直島へ旅行に行ってみた著者が、島×アートの魅力を島旅行をする際の注意点とともにお伝えしていきます。

 

目次

  • 島へのアクセス・島を回る際の注意点
    • アクセス方法
    • 島内の移動手段
  • 島の過ごし方 オススメスポット紹介
  • おわりに

 

島へのアクセス・島を回る際の注意点

島への行き来や島内を回る際は下調べを忘れないこと、そして時間に余裕を持った行動が大切です。

せっかく行きたいところや食べたいものを決めても、当日やっていなかったりアクセス方法が分からず行けない、なんてことも。

下調べをしておけば島内で無駄な行動を減らせますし、時間に余裕を持つことで思わぬアクシデントにも対応できます。

アクセス方法

島へは船でしかいけません

岡山県側からは宇野港から。

香川県側からは高松港から船に乗るのが一般的な行き方。

他にも、小豆島犬島など他の島を経由する行き方もあります。

注意が必要なのが、船の便数には限りがあること。

万が一乗り遅れ等を防ぐためにも、チケット売り場などの乗船方法を調べた上で時間に余裕を持った行動を忘れずに。

 

ポイント

  • 往来は船のみ
  • 乗船方法を確認しましょう
  • 当日の運行情報や時刻表は正確に把握しましょう

 

港・船のルート・時刻表等詳細情報はこちらから⬇

直島行きフェリー・旅客船、豊島・犬島行き高速旅客船なら四国汽船株式会社

小豆島豊島フェリー

 

島内の移動手段

島内ではバスレンタカーレンタサイクルでの移動が一般的です。

自動車を船に乗せることも可能です。

 →船の種類によっては不可。

  四国汽船株式会社・小豆島豊島フェリー株式会社のHPでご確認ください⬆

バスの場合、乗り継ぎが必要だったりバスが通っていない区間があるので、行きたいところと照らし合わせる必要があります。

またレンタカーレンタサイクルの場合は台数に限りがあるため、事前予約がオススメ。

当日レンタル屋さんがやっているかどうかも確認する必要があります。

 

ポイント

  • 島内の移動手段はバス・レンタサイクル・レンタカー
  • バスの場合は停留所、運行区間、時刻表を確認しましょう
  • レンタカー・レンタサイクルの場合は事前予約がオススメ

 

レンタル屋さんの場所やバスに関する詳細情報はこちらから⬇

「直島(なおしま)観光旅サイト」直島町観光協会公式

島内の移動手段 - 豊島 WEB - 豊島 観光ブログサイト

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